『いつか死ぬなら絵を売ってから』は、絵を描くことが唯一の趣味だった霧生一希と、彼の才能を見いだした嵐山透を中心に、アートとお金、才能の価値を描いた漫画です。
本作の魅力のひとつが、一希や透をはじめとした登場人物たちの価値観が表れたセリフの数々。
何も持っていないと思っていた一希が、自分の描いた絵に価値を見いだされ、さまざまな人と出会うことで少しずつ世界の見え方を変えていく姿には、心に残る言葉がたくさん登場します。
この記事では、『いつか死ぬなら絵を売ってから』の中から個人的に印象に残った名言・名セリフを、登場した場面や言葉の意味とあわせて紹介します。
※本記事には『いつか死ぬなら絵を売ってから』のネタバレを含みます。
なお、一希や透をはじめとした登場人物の関係性については、以下の記事で詳しく紹介しています。
▶『いつか死ぬなら絵を売ってから』キャラクター一覧・相関図|一希と透たちの関係を解説
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- 大抵のものは窓の向こうにあって手に入らない
- 利用されるな侮られるな
- お前どれだけ自分が失礼なことを言っているのかわかってるのか
- 俺には多分こいつが必要だ
- だから世界を塗り替えるだろう君は
- 先生が向いてるわ
- 全部塗り替えてやる
大抵のものは窓の向こうにあって手に入らない
霧生の名言。
児童養護施設に暮らしており、何かがほしいと思ってもそれを手に入れることができなかった。
そんな人生をずっと送ってきたからこそ、謙虚に生きていくというマイルールを作り必死に生きてきたことが伝わるシーン。
利用されるな侮られるな
霧生名言。
まずい人がなけなしの向上心を悪用して、騙されているところを見て絶対に騙されるわけにはいけない
児童養護施設という決してよい環境ではないからこそ、世界を生き抜くためにしっかりとルールをきめている。
お前どれだけ自分が失礼なことを言っているのかわかってるのか
霧生名言。
ある程度絵で食っていけることがわかり、アパートを借りて、一人暮らしができると言い出した一希に、労働は無意味だと告げる。
その言葉に、怒りを感じて発言したセリフ。今まで自分なり、頑張り、その中でお金と時間を捻出して絵を描き続けてきた。
その過程を無意味と言われたら、誰だって怒ると思います。家政婦にも、あなたが悪いと言われていました。
絵に貪欲すぎて、かつ住んでいた世界が違いすぎてすれ違いが起きてしまうシーン。
俺には多分こいつが必要だ
霧生の名言。
自分の目を通して感じたことを絵としてアウトプットすることはやめることができない。
そして作品を作るには、お金が必要になる。透自身も自分だけの最高傑作を作り出したいという利害が一致した。
でもたまに手に入った
霧生の名言。
小さい頃から子ども食堂で、無料でごはんを食べさせてもらっていた。
そのお店がコロナで閉店してしまい、悲しい気持ちになっていた。小さい頃の人の優しさに触れた数少ない場所だっため、非常に大切であり、何度も絵を描くほど。
だから世界を塗り替えるだろう君は
透の名言。
一希が住んでいる世界がまったくことなり、生きていくだけで必死な自分と比べてしまう。
しかし、そんな一希を、そんな世界を自身の絵で塗り替えるべきだと伝える。
全部塗り替えてやる
霧生名言。
人違いだったが、絵の依頼を、受けて壁に絵を描き始める。
周りは何かやりだしたぞというガヤが飛び交う。
そして、この絵を消すのに時給が1050円という現実に怒りがわき、自身の絵でその価値観を覆してやるという強い想いが伝わってくる。
先生が向いてるわ
雲井の名言
後輩が次のステップに進んで行く中で心のどこかで焦りを感じていた。
そんなときに、霧生にあたってしまい後悔していた。
そんなとき、霧生が自分に作品を見せてくれた。
その表情や熱意を感じ、自分は教えることが、好きで向いているんだと再確認した。
まとめ
今回は、『いつか死ぬなら絵を売ってから』の中から個人的に好きな名言・名セリフを紹介しました。
本作には、アートやお金について考えさせられる言葉だけでなく、一希たちの人生観が伝わってくるセリフが数多く登場します。
特に印象的なのが、一希の考え方の変化です。
「大抵のものは窓の向こうにあって手に入らない」と考えていた一希が、さまざまな人やアートと出会い、自分の絵で世界と向き合うようになっていきます。
個人的には、その変化を象徴する「全部塗り替えてやる」というセリフが特に印象に残りました。
『いつか死ぬなら絵を売ってから』は、アートの世界を描きながら、「価値とは誰が決めるのか」「自分の人生をどう生きるのか」についても考えさせてくれる作品です。

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